1973年のアメリカ映画。
監督はジョージ・A・ロメロで、ルーテル教会が年齢差別・高齢者虐待を題材にした教育映画の製作を依頼したが、出来上がってきた本作の内容の悲惨さに「これはあかんやつや」となって封印されてしまっていた映画。
ゾンビシリーズは表向きには語られない風刺要素があるけど、この映画は依頼された経緯もあって風刺そのものが前面に出ている。アミューズメント・パークの中にいながらも見せつけられる数々の実社会の辛辣さや理不尽さは見ていて痛々しく、さすがに教育映画としては刺激が強すぎて封印されたのもむべなるかなと言った感じ。
ロメロと言えば『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』や『ドーン・オブ・ザ・デッド』等のゾンビ映画シリーズが最もよく知られているけど、『モンキー・シャイン』とかスティーヴン・キング原作の『ダーク・ハーフ』なんかも個人的には好きだったりする。
