何となく思い付いてChatGPTに質問してみたらわりと的確な回答で笑ってしまった。
【こちらの質問】
最近はほとんどなくなったと思うけど、昔は日本の映画のCMで、本当の観客なのかサクラなのかは分からないが、その映画を観た客にただ「最高」「面白かった」などの映画の中身が何もわからないような感想のコメントを流すばかりの手法が流行してなかったっけ?
【ChatGPTの回答】
それ、まさに映画宣伝における「中身の不在」を象徴するような手法ですね。
おっしゃるように、かつて(特に2000年代〜2010年代前半)、日本の映画CMでは次のようなパターンが氾濫していました:
🎥 CMによくあった構成
- 観客らしき人が登場(誰かは不明)
- 「本当に泣けました」「人生変わりました」「絶対観たほうがいい」などの定型句
- 観客のリアクション映像(驚く、泣く、うなずく)
- 映画の一部がほんの少し流れる
- 「今年一番の感動作!」などのナレーション
🎯 この手法の問題点
1. 内容に触れていない
- 映画のストーリー、テーマ、トーン、演出の特徴などにまったく触れない。
- 観客が「何の映画かさえ分からない」まま。
2. “感情の模倣”だけを促す
- 「この人は泣いた→あなたも泣きなさい」という感情の誘導だけが目的。
- つまり、映画を観る前から“感動したことにする”準備をさせる構造。
3. 嘘かもしれない
- 本当の観客なのか、事務所のエキストラか、関係者かは分からない。
- しかも感想は全員が肯定的。批判的な声は絶対に出てこない。
実際、「試写会感想CMの出演者がサクラだった」と暴露されたケースも過去にありました。
🤔 なぜこの手法が多用されたか?
✅ 理由:
- 短時間で印象操作ができる
- 映画の内容に自信がないときのごまかし
- 「内容より泣ける・怖い・感動した」と言ったほうが“売れる”と思われていた
- テレビCMがメインだった時代は、“感情の押し売り”が有効だった
📉 ただし、この手法は徐々に衰退しています
なぜか?
- SNS時代に入り、リアルな感想がすぐバレる
- 観客が「どうせサクラだろ」と冷め始めた
- 内容で勝負する洋画やNetflix作品などと比較されて見劣りするようになった
- そもそも映画自体の観客が減り、宣伝費の見直しが進んだ
✅ 現代ではどうか?
代わりに今は:
- YouTuberやインフルエンサーに**“自然に”紹介してもらう(ように見せる)**手法が増加
- X(旧Twitter)やTikTokで「バズってる」という既成事実をつくる方が主流
- 観客の反応を「演出」するのではなく、再利用する流れへ
🔚 まとめ
「中身に自信がない作品は、感情の模倣や“空気”を売ろうとする」
そしてそれは、観客を思考しない受け手として扱う、ある意味では侮蔑的なマーケティングでもあります。